悩み

皆さんは悩みをお持ちですか?

 先日から、「健康」をテーマに心の問題を書いてきました。
健康と心の関連は切っても切れない関係なので、やはり心の問題は知っておかなければならないことと思います。

心理学者には人間の「悩み」について研究している人がいます。
何で悩むのか? 

うちは犬を飼っていますが、犬には悩みがありません。
「犬だって悩む」という人もいますが、いわゆる人間の悩みとは違います。

人間と動物の脳との最大の違いは未来への想像力の違いです。
人間は未来を想像し、時には笑い、悲しみ、時系列的に物事を想像しています。
それに対し、動物は過去を振り返ったり、未来を憂える事はしません。

仏教の教えに「今生(こんじょう)」といって、「今を生きること」「今しかないこの時を感謝し、楽しむ」事を意味しますが、これは、悩みを抱え、心配を抱え、不健康な人生を歩まないための教えでもあります。

悩みの100%は時系列的に想像している脳のメカニズムにあります。過去を分析し、未来を予想する所に悩みは生じます。

悩みを細かく分析すると、悩みの96%は、解決できる物事であり、わずか4%のことが解決不可能な出来事だそうです。物事の96%が解決できるならば、それはもう悩みではないですね。

たった4%物事が、人間の脳をストップさせたり、逃げたりさせているのが「悩み」なのです。
たった4%の物事で、人間の脳は「自分をも傷つけたり、死に追いやったりする」メカニズムを持っています。

時系列的な想像力は人間だけが備わった能力ですが、時にそれは諸刃の剣となる事もあります。

禅宗には「一期一会」の教えがある様に、毎日を大切にし、今、この瞬間を楽しむ心こそ、人間を健康にさせるものです

日本人は宗教を悪く言う人が多いのですが、それは「オカルト集団」などのイメージがあまりにも強いせではないでしょうか?

想像は宗教を産み出しましたが、健やかで大らかに生きることに使うべきなのです。

たった4%のことで、自分の健康を脅かさないで、前を向いて生きていきたいですね。