特集:癌について考えてみましょう その10

玉川温泉はガンに効く?

今日のテーマです。

玉川温泉がNHKで放映されて以来、多くのガン患者が訪れています。今でも、近くの旅館は予約でいっぱいという状況の様です。

★ご存知、玉川温泉は、酸性温泉で有名で、近辺の岩盤は北投石という種類のラジウム鉱石です。ラジウム鉱石に含まれるラジウムが崩壊して、ラドンガスになります。ラジウム鉱石の上で横たわることにより、ラドンガスを体内に取り入れ、免疫力を向上させます。

★要は免疫治療ということになりますが、ラドンガスによるガン治療がどこまで有効的なのかは、解明できていないというのが現状です。しかし、免疫力が向上すれば、ガン細胞を攻撃し、場合によっては治癒も考えられますが、自然治癒は複合的に、例えば、環境であったり、心構えであったり、食べ物であったり、複雑に関連しているため、ラドンガスのガンへの効能をデータ化する事は、とても困難です。

ラドンガスがガンに有効的であるかは、今後、統計的に立証するべきですが、ガンに対する統計も、これまら不確実なものです。

★例えば、喫煙による肺がんの発症率は、非喫煙者に比べて4〜5倍というデータがあります。このデータだけを見て「やはりタバコは悪いもの」と決めてしまいがちですが、データの思い込みはこれが怖い所です。タバコに含まれるニコチンは、精神を安定化させ、ストレス解消に役立つという説もあります。沖縄県に住む、100歳以上の高齢者を対象に喫煙率を調べた所、50%が喫煙者だったというデータもあります。

★喫煙は肺にとって悪いものであっても、片方で、ストレス解消の道具として役立っているのであれば、タバコを吸いたい人が我慢して、タバコを辞める必要性はありません。タバコを辞めたとたん、食べ物がおいしく感じて、その後、メタボになってなんて話しはよくある事です。

★という事で、ラドンガスのガンへの効果は、様々な見解がありますが、その位、人間の身体が未知の世界ということです。地球が平らだと信じられていた時代に、「地球が丸い事を完全に証明できる術」はありませんでした。そんな時代に「地球は丸い」と言えば、気違い扱いです。


玉川温泉がガンに有効的であるかは、もっと長期的なデータが必要だと思います。鳥取県三朝温泉玉川温泉同様ラドン温泉ですが、岡山大学などが様々な研究をしています。三朝温泉に住む人のガン発症率が極端に少ないこと鑑みて、更なる今後の研究を期待したい所ですね。


ちなみに筆者はタバコを吸いません。タバコ容認派でもありません・・・