アメリカが絶対的な存在でなくなったら?

北京オリンピックも無事終了し、心配されていたテロ行為も、若干の事件はあったものの、大きな事件がなく、楽しめるオリンピックでした。

★さて、今回のオリンピックは、アメリカが中国に金メダルの数で負けるというかつてないオリンピックとなりました。この原因は、中国の開催だったこともありますが、他にも理由があります。

★例えば、陸上のジャマイカの選手たちは、かつては、報奨金を得るために、アメリカ国籍を取得し、アメリカ代表としてオリンピックへ参加していました。しかし、今回は、ジャマイカ代表としてオリンピックに出場しており、構図が変わりました。

アメリカが絶対的に金メダル数を取得している要因として、水泳と陸上があります。この2つの競技は、金メダルを多く排出することができます。この絶対的な競技が、絶対でなくなったというのが今回のオリンピックです。

★金メダルの数が国力を表すとは言えませんが、この構図の変化は「アメリカが絶対的な存在でなくなってきている」事かもしれません。

★しかし、世界の絶対君主がアメリカでなくなると、これはこれで、問題も多い様な気がします。アジアの各国や、南米、ロシア、アフリカが国力を増進する中、アメリカが絶対君主でいる必要性もあると思うのです。今回のオリンピックの結果だけで、あれこれ国力のことを言うのは、単純すぎるかもしれませんが、金メダルの数と国の力量は、少しだけ反映されている気がします。

★ヨーロッパでは、メダルの数を気にしていないと言われていますが、国力が強いからといって、国民が幸せであると限らない点を鑑みると、ヨーロッパの価値観もうなずけます。
 それでも世界にはリーダーとなる国が必要なのです。

 日本がリーダーになることも良いのでは?