特集:癌について考えてみましょう・その7

さて、今日は代替医療がテーマです。

はたして、代替医療はガンに効果的なのでしょうか?

代替医療とは・・・日本では厚生労働省が認めていないガン治療法で民間療法とされています。
         

アメリカでの代替医療の現状を見てみると、驚くべきことがわかります。アメリカには日本の様な国民健康保険がありませんので、保険に入っている人は中流以上の人が多いのが現状です。

代替医療の欠点は、科学的根拠が少ない治療法でオカルト的だったり、迷信的要素を含んでいるため、アメリカの多くの医師は「教養のない人たちが代替医療を受ける」としていた見解は大きくはずれ、実は高学歴者が代替医療を多く選択していることがわかりました。

★そもそも科学をどの様に捉えるか? この根本的な答え方によって代替医療への考え方が決まる気がします。
 科学認識は常に変化しています。科学的根拠とは常に後付理論です。事実が判明して初めて、科学的根拠となります。事実が判明しない事柄は、全て仮説。仮説の積み重ねが科学的根拠になっていきます。

★科学的発見とは、偶然の産物が多く、たまたま発見されたケースが全てと言っても過言ではありません。

★医療における科学的根拠で気をつけなければならないのは、相手が未知の人間の身体ということです。薬には必ず副作用があります。抗がん剤の様に、ガン細胞を攻撃する変わりに、副作用も出てくることがあります。薬によって病気は攻撃しますが、身体への負担については手探りというのが現状です。

★日本は世界一の長寿国になりました。これは科学のおかげでもあります。科学的な物の見方は、とても重要で、まやかしやオカルト的な物を見極める力となります。しかし、科学は失敗を繰り返し、その果てに産出したものであり、万物ではありません。

代替医療には、東洋医学的な、治癒力を高める治療法がありますが、身体全体の活性をさせる東洋医学を科学的に分析することは困難になっています。それでも最近では鍼灸の科学的な根拠もあり、中国では、気孔における脳波の研究が行われており、神秘だった東洋医学の世界も、今後は分析されていく様です。

代替医療を批判する人がいますが、批判されるべきは、オカルト的治療であり、全てを一緒にして批判するのは、科学の仮説を批判するに等しいと私は思います。アメリカではまいたけがガンに効果的という理論もあり、研究が進んでいます。

 今後の代替医療に期待したいですね。