特集:癌について考えてみましょう・その8

もしも根本的なガン治療が開発されたら!!

★江戸時代、ビタミンCが発見されていない頃、命を脅かす病気の一つに脚気があります。
 よく、ヒザを折り曲げた状態で、ヒザをハンマーで軽くたたくと、足が自然に上に上げるという
 簡単な検査があります。これが反応しないと脚気の疑いがあるのですが、今や脚気で死ぬ日本人は
 ほとんどいません。

★江戸時代には、白米を食べる習慣がついたため、ビタミンCが不足しました。ぬかにはビタミンCが豊富に含まれますが、これをほとんど口にしなくなったため、ビタミン不足となり、脚気で死ぬ人が増えました。

★人間の歴史上、たった100年ちょっと前には、脚気で死ぬ人がいましたが、今では何でもない病気の一つです。

★この100年で間違いなく、栄養学が発達し、医学が発達したため、寿命が長くなりました。

★さて、今日の課題である、ガンが、何でもない病気になったらどんな世界が待っているのでしょうか? 日本人女性の平均寿命が約89歳になったと、先日報道されていました。

★ガンが克服されたら、平均寿命は一体、何歳になるでしょうか?

★ガン治療が完全になれば、間違いなく寿命は延びます。

しかし・・・そのことが人間を幸せにするかどうかはわかりません。病気を改善する最新の治療法開発と平行した必要なことは、人間が長寿になってもイキイキと過ごせる環境つくりだと思うのです。

 平均寿命が120歳になったら、どんな社会が作れるでしょうか?
定年はとりあえず100歳くらいですかね・・・